
埼玉医科大学総合医療センター 整形外科
教授/診療部長
乾 洋 (いぬい ひろし)
埼玉医科大学総合医療センター整形外科のHPをご覧いただき誠にありがとうございます。当教室は1985年の講座開設以来、初代都築暢之教授、第2代酒井宏哉教授、第3代税田和夫教授を中心として広大な川越比企地域唯一の基幹病院として実績を積み重ねてきました。2024年11月より乾が責任者を拝命しております。
整形外科とは、体の動きに関連する臓器である「運動器」の治療を担当する診療科です。診療対象となる年齢層は小児から高齢者までと幅広く、対象となる疾患も関節疾患、脊椎疾患、リウマチ、外傷、腫瘍など多岐にわたります。現在日本(だけでなく世界中)が直面している超高齢化社会においては特に高齢者の運動器障害が大きな問題となっており、整形外科のニーズは益々増加していると言えます。
埼玉医科大学総合医療センター整形外科では、「正確な診断」を行い、患者さんにとって「最適な治療」を安全・確実に行うこと、を目標に日々の診療を行っております。そのために、外来診療では若手医師は必ず上級医とその場で症例相談ができる環境が整えられております。また最終的な治療方針はカンファレスを通して決定され、決して(特に若手)医師が単独で困難な症例を抱え込み、患者さんも医療者側も不幸になる、ということがないよう心掛けております。手術治療は5つの診療グループ(脊椎脊髄、人工関節、膝・スポーツ、肩関節、足関節)に分かれて対応しておりますが、いずれの診療グループも県内有数の手術症例数があります。なお手外科分野におきましては関連病院に診療拠点を置いております。また腫瘍に関しては埼玉医大国際医療センター骨軟部腫瘍科と密な連携を取り診療を行っております。ただ、いろいろと書きましたが、最も大事なことは「思いやり」をもって患者と向き合うこと、この一言に尽きると思っております。
近年は「大学病院」として、質の高い臨床を行うだけでなく、研究・教育にも力を入れております。特にロボットやナビゲーションといったコンピューター支援技術を活かした手術では世界から見てもトップレベルの臨床・研究が行われていると自負しております。臨床研究・海外留学といった、実臨床だけでなくよりアカデミックでありたい、そして医学博士も取得したいといった情熱をもった若手医師が輝くことができる環境も整えております。これからの進路を考えている研修医の先生や学生の皆さん。埼玉医科大学総合医療センター整形外科で日本をそして世界を動かしていきましょう!